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鬱を患ったことは別として、私は運が良かったと思う。
家族のサポートがあったことはもちろんだが、会社でもメンタルヘルスについての対応が出来はじめていたからだ。 それまでは鬱病は隠さなければならない病気であり、業務に適応できないという理由で辞めざるを得ないという風潮があった。(もちろん、今でもそういう体質の企業は多いし、そういう目にあっている人も多い。) だが、今は社員のうつ病はリスクマネジメントの一つ、つまり会社にとっての「損失」と考える傾向になってきている。 何年も教育を費し実務経験を持つ社員がうつ病に倒れるということが会社にとってもダメージであるということがようやく認知されてきはじめたのだ。 だが、そんな会社の変化に比べて、学校には全く変化が見られない。 学校に行くのが嫌だ、という意志にもとづく不登校と、学校に行きたくても行けないという鬱病がいまだに混同されている。 出席日数が足りなくなったら留年。やり直しは全て4月始まりのスタートライン。 これでは鬱病になったら学校を辞めろと言っているに等しい。 会社では普通にある生理休暇すら認められていないのが学校だ。期待する方が間違っているのかもしれないがそれにしても融通が効かない組織だと思う。 #
by monpale
| 2006-04-16 17:35
| うつ病
会社に復帰してから2年以上経過したが、月曜日の朝が辛いことは多い。
夜が明け、憂鬱感と不安感がつのり天井を見上げては溜息。そして次第に呼吸が早くなり始める。 (ああ、駄目だな、今日は) そう思ったら、まず会社に電話をかけ、「遅れていくかもしれないし、もしかしたら休むかもしれない」と上司か同僚に電話をするようにしている。 10時を回ったくらいに気分がすこし落ち着いてくることもある。 風呂に入ることができれば、だいたい午後から出勤できることが多い。 以前は、「会社に行くしか休むしかない」というような妙な決心の仕方をしていたが、遅れて行ってもできる仕事は結構あるということが今はわかる。(もちろん、会社の周囲の人間の理解と協力を得られているからだが。) 遅れて行っても、休んでしまっても、本当はそんなに困らない。 私がいなくても世の中は変わらず動いていくし、だからといって私が世界に必要とされていないわけではない。 単純なことなのだが、鬱の時にはそれが理解できない。鬱はとても頑固だ。 #
by monpale
| 2006-04-09 17:28
| うつ病
前回更新してから随分と時間が立ってしまいました。
順を追って鬱の発病から回復していくまでの過程を書いていきたいと思っていたのですが、過去の時点に遡って現在形で記述するスタイルがそろそろ無理になってきたようです。過去の時点の視点に立って伝えたいことももちろん多くあるわけですが、会社に復帰した現時点でコメントしたいことも多くなってきました。 そこで、過去の出来事は過去の出来事として回想する形での記述に切り替えることにしました。 さて現在の私ですが簡単に近況報告を。 1年以上の休職の後会社に復帰してから既に2年を経過しました。2週間に一度はクリニックに通院し現在も薬は服用を続けています。 復帰してからは長く休むことはありませんでしたが、やはり特有の波があるようで、調子が悪い時には会社を休み、朝起きるのが辛い時には会社に行く時間を遅らせたりして、仕事を続けています。 疲れやすいですし無理も効きませんから仕事の内容は制限されますし、そのために歯痒く思うことや多少悔しい思いをすることもあります。が、それでも仕事を続けることができていることに感謝することの方が多い今日この頃です。 #
by monpale
| 2006-04-02 11:41
| うつ病
第16回 「長期療養開始」
メンタルクリニックの先生に、鬱の状態が酷くなってしまったことを告げた。早く復帰したいと思う余りに自己流のイメージトレーニングを続けていたことも話した。 勝手なイメージトレーニングを行っていたことについて何か先生から言われるかとも思ったが、先生は私の説明に静かにうなづいていた。 「…ゆっくり休んだ方が良いかもしれませんね。焦って復帰しても今の状態であれば、また休んでしまうことになりますし、そうなると自信が無くなってなお一層焦る気持ちが強くなってしまいます。…復帰したいという気持ちは良くわかりますが、まずはしっかり心と体を休めなければならないと思います。」 先生は穏やかな口調で、諭すようにそう言った。 多分、その通りだ。しっかり治さなければならない… 私は深くお辞儀をして診察室を出た。 #
by monpale
| 2005-07-03 15:08
| うつ病
本が読めるようになり、テレビも関心を持って見ることができるようになった。
何だか休んでいることが後ろめたく感じるくらいに、平凡な日々が続く。 もちろん寒さは一番厳しい時期であることには違いないが、2月も半ばに差しかかると春が近づいてくる予感が増し始める。 雪解けくらいには鬱もすっかり良くなるかな、などと考えながらカレンダーを見ることが多くなった。 週1回通うメンタルクリニックの先生に、本が読めるようになり朝も無理なく起きられることを告げると、薬の効果が出てきたのでしょうね、と穏やかな笑みを浮かべて答えてくれた。 3月末くらいに復帰できれば、期が変わる4月にはスタートできるな… そんなことを考えるようになった。 来月には雪解けが始まる。そして、4月からはまた元の生活に戻れる。 私は体を慣らすようなつもりで、イメージトレーニングを始めた。 年賀状や自分の名刺を見ただけで気分が悪くなる、というのでは復帰は無理だ。 だが、少しづつ慣らしていけば段々と刺激に慣れて無感覚になっていくのじゃないかと考えた。 最初から具体的な物を見るのは止めよう。 まず、復帰した日の朝のことを考えよう。 通勤コースを歩いていく。 大きな通りに出て交差点を曲がる。 そして、しばらく歩いていくとやがて社屋の一部が見え始める。 壁に大きく映えるロゴサイン。 警備室が見えて、警備員に挨拶をする。 エレベーターに乗る。 そして、営業フロアーのある階のボタンを押す。 ドアを開けて、中央通路を歩き、自分の部署に向かう。 整然と並んだデスク… そして、自分の席に座り、ノートパソコンを開き電源を入れる… … … そんなイメージトレーニングを始めた。 最初はすぐに気分が悪くなった。会社のロゴを思い浮かべただけで呼吸が荒くなった。 でも、2回目は…エレベーターも大丈夫だ…もっと先まで行ける… そんな、思考を幾度となく続けた。 段々慣れていくさ…段々慣れていくさ…そう念じながらイメージトレーニングを続けた。 だが、結局こうした勝手なイメージトレーニングは逆効果だったことに後で気づく。 勝手に行ったイメージトレーニングの反復の結果、私の鬱は酷くなった。 不安と焦燥感と倦怠感… …虚無感… また、布団の中で蓑虫のように震える状態に私は戻ってしまった。 #
by monpale
| 2004-08-31 22:33
| うつ病
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